2次元バースト

マンガ、アニメ、ゲーム、シネマなどあらゆる2次元コンテンツを紹介します

【アニメ】銀河英雄伝説 精巧に作り込まれた物語前史

f:id:mmoomin7807:20190123092852p:plain
©田中芳樹/徳間書店/徳間ジャパンコミュニケーションズ/らいとすたっふ/サントリー ©加藤直之

 

みなさん、こんにちは。

前回は和製スペースオペラの金字塔である『銀河英雄伝説』の魅力をお話いたしました。

 

今回は、本作品の舞台背景と共に、物語内で精細に語られる架空の銀河史物語の前史にあたる部分にスポットを当ててお話していきます。

 

 

銀河英雄伝説の舞台背景

架空の歴史を紡いだ銀河英雄伝説では、実は中盤にあたる第6巻『飛翔篇』に物語前史にあたる架空の銀河史詳細に記されています。

 

精巧に作り込まれた物語の前史

本作品は人類が地球という揺り篭から離れ、宇宙に進出した架空の遠未来が舞台となっています。

 

そして架空の歴史小説をいう体裁をとっているので、物語以前に起きた宇宙に進出した経緯も、物語内でしっかりと語られています。

 

今回は作品内で語られた、銀河英雄伝の前史的な部分をご紹介いたします。

 

地球内での核戦争をきっかけに統一政府が誕生

西暦2030年ごろに核戦争が発生し、世界が西と東に分かれ、抗争を繰り広げる所から、前史は始まります。

戦争に辟易した人類は、国家間の武力闘争を根絶すべく、単一の国家である『地球統一政府』を樹立しました。これは、本作の成立が1980年代のため、現実世界の冷戦構造を反映しています。

 

地球統一政府の腐敗と銀河系を巻き込んだ主導権争い

その後、統一政府を中心として宇宙進出が進められ、人類は生活圏を銀河系へと膨張していきます。

 

しかし、戦争を忌避するために作られたはずの統一政府内に、宇宙海賊を掃討する事を目的とした宇宙軍が作られました。

 

もともと人類間の戦争を回避するための単一政府のため、外敵が存在しない軍は加速度的に腐敗していきます。

 

地球を盟主とする統一政府内では、軍部と政治家を中心とした一部支配層のみが特権を享受する政治腐敗が進みました。

 

逆に地球政府から重税を課され、過剰な政治干渉を受ける宇宙側はたまったものではありません。

 

連邦議会を通して腐敗と不公正の是正が試みられますが、地球側によって一蹴されます。

 

結果として、反地球という勢力が次々と生み出され、地球側は武力弾圧という強行手段を取ります。

支配層たる地球側と支配される側の地球外の恒星群の争いは、いつしか銀河系を巻き込んだ武力衝突を生み出します。

 

結果として地球は戦争に敗北し、人類の宗主たる立場から引き摺り下ろされます。

 

その後、幾多の混乱を経て『銀河連邦』という名の、今度は宇宙を中心とした新しい統一政府が誕生するので。

 

登極する独裁者ルドルフと銀河連邦の終結

しかし、その銀河連邦は一人の独裁者を生み出しました。

その名は、『ルドルフ・ゴールデンバウム』です。

 

彼は最初軍人を志し、地球統一政府同様、外敵のいない状況下で堕落が進んだ連邦軍部綱紀を粛正しました。

 

その実績を背景に今度は政界に進出し、民衆の圧倒的支持を背景に、銀河連邦の最高位に上り詰めます。

 

人類史上初の銀河系統一政府において首班の座を占めたとき、あろう事かルドルフは自身を『唯一不可侵の存在』である皇帝である、と宣言しました。

 

同時に銀河連邦を廃し、ルドルフと一部の特権階級が支配する専制君主国家『銀河帝国』の樹立を行うのです。

 

銀河帝国においてルドルフは『神聖にして不可侵』である皇帝の位に収まりました。

 

なんと、人類は何光年と離れた外宇宙に進出しながら、西暦の封建時代を手本とした専制国家へ、時代を逆行してしまったのです。

 

ルドルフは、専制に反対する民主主義者徹底的に弾圧し、自身の権力を強化します。

 

そして自身の功臣に対しては世襲制の貴族階級を与え、皇帝と門閥貴族による支配体制を磐石な物にしていきます。

 

その後、銀河の至尊の座は、銀河帝国が崩壊するまで38代、490年に及ぶ間、彼の子孫へ連綿と受け継がれていきます。

 

弾圧された青年によって作られた自由の砦『自由惑星同盟』

ルドルフの専横に反対をした者、あるいはルドルフの治世を批判した者達は、帝国によって弾圧され、家族もろとも辺境の惑星で重労働に従事させられました。

 

これによって帝国内の民主主義の芽を摘み取っていたのですが、ここから奇跡が生まれます。

 

奇跡の原動力になったのが青年『アーレ・ハイネセン』です。

 

彼は仲間を率いて帝国領内から脱出し、後に『長征一万光年(ザ・ロンゲスト・マーチ)』と呼ばれる苦難の逃避行を続けます。ハイネセンは途中の宇宙船の事故により視力を失いますが、帝国の目が届かない場所新たな故郷となる恒星群(バートラ星系)を発見します。

 

後の首都となる惑星に降り立ち、ハイネセンと仲間達は民主主義国家の建国を高々と宣言しました。

 

これが、後に銀河を二分する勢力となる『自由惑星同盟』、通称『同盟』です。

 

苦難の脱出行から約150年後、自由惑星同盟は国家としての力を急速に蓄えていきます。

建国から100年を経て帝国軍に発見されますが、崇高な民主主義の理念の下で発展を遂げており、『反乱の鎮圧』を名目に送りこまれた帝国軍を撃退します。

 

こうして銀河系には自由と自決を標榜する民主主義国家と、神聖不可侵の専制君主を頂く専制国家の二つが並存し、慢性的な戦争状態に陥ります。

 

退廃する両国家と時代を動かす英雄の登場

物語開始時点で、帝国は建国480年、同盟は250年と年月を閲しており、本作品の銀河史に登場する国家同様、清新の活力は失われ、制度的矛盾を抱えながら一時の繁栄を謳歌しています。

 

帝国内では、一部の特権貴族が人民を家畜同様に捉え、私利私欲のままに特権を貪っていました。この考え方が後に、帝国側の主人公である『ラインハルト・フォン・ローエングラム』の登極を招きます。

 

f:id:mmoomin7807:20190127010711p:plain

©田中芳樹/徳間書店/徳間ジャパンコミュニケーションズ/らいとすたっふ/サントリー ©加藤直之

 

 

同じく同盟内でも、自らの権力を維持するためだけに動く政治家達が跳梁跋扈します。物語第1巻『黎明篇』では、帝国との慢性的な戦争状態による、国家財政の逼迫と社会システムの疲弊が語られています。

 

にも関わらず、政権の支持率を上げるために、帝国への侵攻作戦が企図されます。

 

この侵攻作戦は失敗に終わり、同盟は戦力の過半を喪失する事になりますが、同盟内におけるもう一人の主人公『ヤン・ウェンリー』が歴史の表舞台に立つことを余儀なくされます。

 

f:id:mmoomin7807:20190125223512j:plain

©田中芳樹/徳間書店/徳間ジャパンコミュニケーションズ/らいとすたっふ/サントリー ©加藤直之

 

こうして制度疲弊を抱えた両国家の活力が衰退したとき、歴史を動かす英雄達が光芒を放ち始める、というのが銀河英雄伝説の前史です。

 

終わりに

架空の銀河系の動乱史を描いた『銀河英雄伝説』をご覧頂きましたが、いかがだったでしょうか?

 

架空戦記小説はたくさん出版されていますが、全十巻の内容で、宇宙史がここまで詳細に設定されている物語も珍しいですね。

 

ご興味を持たれた方は、是非本作をどんな形でも手にとっていただければ幸いです。

 

宇宙を舞台とした人類の動乱の歴史が、まるで歴史小説を紐解くように、あなたの目の前に繰り広げられます。

 

それでは最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓   作品数・会員数No.1のアニメ見放題サービス【dアニメストア】 31日間無料! 2300作品のアニメが見放題! ドコモ以外も登録可能! https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=356ZY8+67V08I+3ULG+5YZ77 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓