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【アニメ】銀河英雄伝説 獅子の御旗に集う将星たち 中編

 

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©田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっふ・サントリー 

銀河系を舞台に繰り広げられる英雄達の活躍を描いた『銀河英雄伝説』

前回は、帝国の主要人物達について、お話をさせて頂きました。

今回は、前回に引き続き一方の主役であるラインハルトの下に集った、将帥たちをお話させて頂きます。

 

それでは、お楽しみ下さい。

 

 

ナイトハルト・ミュラー

原作は銀河における戦争史ですので、多くのキャラクター達が戦場の露と消えますが、『皆殺しの田中』と呼ばれる作者の魔手を逃れて、無事にラストにたどり着く事の出来た一人です。

 

守勢で粘り強い『鉄壁ミュラー』

ラインハルト陣営では、当初最年少です。

もともと、守勢の際に粘り強い指揮を行い勝機を掴む、と評価され、陣営に招かれた提督でした。

 

そして、物語前半部のクライマックスにあたる『バーミリオン会戦』において、敗色濃厚の主君の盾となるべく、敵艦隊との間に割って入ってラインハルトの危機を救い、その評価を不動の物としました。

 

バーミリオンでは乗艦を三度も落とされましたが、その都度乗艦を変え、本作中最強の戦績を誇るヤン艦隊を相手に奮闘します。

 

ミュラーの奮戦がなければ、ミッターマイヤー、ロイエンタール両提督によるハイネセン攻略も水泡に帰していたかもしれません。

 

ロイエンタールをして『三倍の兵力差でも防御は可能』と言わしめ、バーミリオンで対峙したヤンも『ミュラーを部下に持った事だけでも、ローエングラム公は歴史に名を残す価値がある』と言わしめた程の良将です。

後半は交渉や調停役としても活躍

前半部分では、ガイエスブルグ要塞によるイゼルローン要塞戦で、上位者にあたるケンプの戦術を批判して部下から窘められるなど、ラインハルト陣営での最年少の若輩者として描写されています。

しかし同盟攻略以降は、イゼルローン軍への外交交渉の役目を担ったり、猪武者と冷血義眼(笑)の喧嘩の仲裁に奔走するなど、冷静さと誠実さ、そして難事にも退かぬ強い意志を持った調停役としての側面が描かれています。

 

また、敵軍として相対したユリアンに対して礼節を持って接し、『目下の人にも優しい』と評価されるなど、敵味方問わず信頼を受ける好人物です。

 

策謀と流血が渦巻く動乱の奔流を、自らの使命と出会う人々に対する『篤実』さを持って渡り切った人物、と言えるのかもしれません。

 

フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト

ミュラーと共にある帝国のもう1つの双璧

前項のミュラーが守の人であるならば、ビッテンフェルトはラインハルト陣営きっての猛将であり、攻撃の人というより攻撃しかない人です。

 

率いる艦隊は『黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)』の異名を持ち、ラインハルト陣営最強の攻撃力を持つ、と言われています。

そのため、戦場においては勝勢を決定付ける、こう着状態を打破するための決戦兵器として用いられました。

 

作品内でも、同盟軍の主だった将帥を次々と戦死させており、本作最強のヤン艦隊もメルカッツ、フィッシャーがビッテンフェルトの猛攻の前に戦死するなど、同盟軍に最も打撃を与えた帝国将帥でもあります。

 

逆説的な言い方をすれば、ラインハルトを打倒するためには、ビッテンフェルトの猛攻を乗り越えなければ勝機を掴む事さえ出来ません。

 

ただし、功に逸るあまり突出しすぎて戦線のバランスを崩したり、ヤンを愚弄したオーベルシュタインに対して怒りの鉄拳をお見舞いしてしまうなど、勢いあまっての失敗も多い提督です。

 

そうです。帝国軍の中で『いつかオーベルシュタインの野郎を』と、息巻くキャラクターは多いですが、直接的な打撃を与えたのもビッテンフェルトが唯一です。

 

まぁ、失敗が多いにも関わらずラインハルトには重用され、同僚と舌戦を繰り広げても嫌われず、オーベルシュタインの件で謹慎させられた時には、部下が暴発しかけるなど、士心を得ている事は間違いありません。

 

そして、戦場や舌戦での出番が多すぎるせいか、ラインハルト陣営の中では、まったく私生活が語られない、内面描写の掘り下げがされない、というキャラが立ちすぎたが故の不幸を背負ってしまいました。

 

前半部の輝かしい躍進に対して、中盤以降は陰謀や敗退など暗い影が差しがちなラインハルト陣営において、ミッターマイヤー同様、陽の部分を部分を司る人です。

 

ウルリッヒ・ケスラー

憲兵総監なのに大佐?

人呼んで『ケスラー大佐』

 

これは、皇妃ヒルダ付きの侍女であるマリーカが、階級が分からないけど偉い人に見えるケスラーの事を、当てずっぽうで『大佐さん』と呼んだ事にちなんだものです。

 

物語終盤で、当時のケスラーは帝都防衛司令官と憲兵総監を兼務する上級大将でしたが、事実を知って恐縮する相手に『大佐だったこともある』と笑って答えていました。

 

ちなみにOVA版での声優を務める池田秀一氏は、同じく宇宙時代の戦乱を描いた『機動戦士ガンダム』における『シャア大佐』もされているのは、有名な話です。

 

地上戦で活躍する銃の名手

また、出産間近の后妃ヒルダがテロリストに襲撃された時には、自ら現場に飛び込んで銃撃戦で制圧する、射撃の名手として描かれています。

 

艦隊を率いる提督のはずですが、憲兵総監と帝都防衛司令官を兼務するため、大会戦では後述のメックリンガーと共に、首都居残り組としてもお馴染みです。

 

逆に、憲兵を率いて帝都防衛や敵組織の制圧に走るシーンが多いなど、地上戦では断トツで活躍します。

 

最後は、后妃ヒルダのメイドであるマリーカと結婚し、ローエングラム王朝の七元帥の一人に数えられました。

 

エルネスト・メックリンガー

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銀河英雄伝説 本伝第4期 『敢えて武器を取り』

©田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっふ・サントリー ©加藤直之

 

ラインハルト陣営で異彩を放つ芸術家提督

武断派、軍人肌が多いラインハルト陣営の中で、『芸術家提督』『文人提督』と称されるほど、文化芸術に深い造詣を持つ提督です。

造詣が深いだけでなく。自身もピアノ演奏、山水画、詩人などで名声を得ています。

 

実は前線には出ているには出ているのですが、あまり活躍の機会、というかシーンがなく、物語後半では大本営幕僚総監などを歴任し、お留守番が多くなります。

残した回顧録が後世の貴重な資料となる

後世に回顧録を残しており、ラインハルトの発言や思考が詳細に残されたのは、メックリンガーが残した文献の多くが寄与している、と言われています。

 

ラインハルトを『存在自体が芸術』と評し、グリルパルツァーの裏切りに対して『ねずみの知恵は、獅子の心を測ることは出来ぬ』と糾弾するなど、文人提督の名声を遺憾なく発揮しており、名言、至言を多く残した提督です。

 

動乱の時代を生き延び、ローエングラム王朝の七元帥の一人に数えられます。

 

アウグスト・ザムエル・ワーレン

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銀河英雄伝説 本伝第4期 『敢えて武器を取り』

©田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっふ・サントリー ©加藤直之

 

ローエングラム元帥府が開府以来ラインハルトに付き従っており、当初はキルヒアイスの元で副司令官を務めていました。

キルヒアイス死後は、独立した艦隊司令官を務めており、同盟領侵攻作戦『ラグナロック』では、ヤンやビュコック率いる同盟軍と砲火を交えています。

 

剛毅な面が描写される事が多く、地球教徒による暗殺未遂で片腕を失いましたが、冷静さを保っていました。

 

そして、敵の攻撃を受けて戦闘中に義手が吹き飛んだ時には、『さあ、これで悪運を切り離したぞ!!』と叫んで味方の士気を保ちました。

 

また、ビッテンフェルトとオーベルシュタインの部下が市街戦を起こしかけた時には、両勢力の間に戦車一台で割って入り、両軍がこれ以上暴発しないよう、睨みを利かせていた事もあります。

 

ビッテンフェルトが勇猛果敢な猛将であるのに対して、冷静さも併せ持つ剛将という評価が相応しいかもしれません。

 

エルンスト・フォン・アイゼナッハ

喋っただけで歴史に記される『沈黙提督』

皆様、ご存知『沈黙提督』アイゼナッハです。

 

彼の無口ぶりは、寡黙を超えて沈黙という2つ名に相応しく、艦隊指揮も身振り手振りのみで指示を出します。

 

OVA版で描写されていますが、横につく副官達が言語にして自艦隊に指示を出しているのです。

 

三次元チェスの際に『チェックメイト』と言って同僚達を驚愕させ、コーヒーカップを落として『しまった』と言えば、義理堅さで定評のあるミッターマイヤーでさえ、思わず同僚に喋ってしまう、という程の沈黙振りです。

 

彼が喋ったと言われる日時は正確に記録され、後の世に伝わっています。

 

ただし、皇帝ラインハルトの座乗艦の艦長を務めていた時もあり、ラインハルトに対しては成否の返答のみをします。

補給、掃討任務などを地味ながら堅実に行う

こうして沈黙ぶりばかりが強調されていますが、補給線の確保など地味でも堅実な仕事ぶりは他者から高い評価を受けており、他人に辛辣なオーベルシュタインでさえ、アイゼナッハの自陣営への招聘は諸手を挙げて賛成したのだそうです。

 

また、ローエングラム王朝における数少ない妻子持ちで、彼がどのように妻のハートを射止めたのかは、帝国七不思議の1つに挙げられています。(笑)

 

最後に

ローエングラム王朝を最後まで生き延びた上級幹部、『獅子の泉の七元帥』を中心に取り上げてみましたが、いかがだったでしょうか?

 

余談ですが、最後に登場するアイゼナッハは、あまりの沈黙振りに迂闊にも失念しておりました。ワーレンの所で締めを書く予定でしたが、念のため再度確認した所、沈黙提督がもれていた事に気がつきました。

 

おそるべきアイゼナッハ。

 

と言う訳で、次回は心ならずも死者の列に加わった提督たちを取り上げていきますので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。

 

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。