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【アニメ】銀河英雄伝説 不敗の魔術を支えるヤン艦隊の幕僚たち 中編

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みなさん、こんにちは。

 

前回は、『ミラクル・ヤン』の奇跡を支える二人の主要人物を紹介させて頂きました。

 

今回は、引き続き銀河動乱の歴史に不敗の伝説を打ち立てた旧第13艦隊、通称『ヤン艦隊』の幕僚達を紹介します。

 

 

 

ワルター・フォン・シェーンコップ

動乱に勇名を馳せた驍将

皆さんご存知、銀河の生きる伝説、泣く子も黙る白兵戦の魔王をご紹介いたします。

 

自身が率いた『薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊』と共に、陸戦、白兵戦では無類の強さを発揮し、銀河にその勇名を轟かせました。

 

また、格闘技術に優れるだけではなく、彼が指揮した戦闘は悉く味方を勝利に導いており、戦術にも長けた将才ぶりを発揮しています。

 

イゼルローンの無血攻略を始め、『奇跡』『魔術』と評されるヤンの戦績の多くは、シェーンコップの類まれない作戦指揮能力なくして存在しえませんでした。

 

そして、基本宇宙が舞台のため出番は限られているのですが、作戦会議や他の登場人物達とのやり取りの中で核心を突く皮肉や発言を度々しており、事態の本質を見極める見識も備えています。

 

高い洞察力を兼ね備えた確かな眼力は、ヤン不在時の対ガイエスブルグ要塞戦においても発揮され、前線に不慣れなキャゼルヌをメルカッツや他の幕僚と共に補佐し、無事にヤンの帰還まで持ち堪えさせました。

 

また、バートラの和約後に暗殺されそうになったヤンを、薔薇の騎士連隊を率いて間半髪の差で救います。

 

艦隊戦が主体の本作において、艦隊を率いる事はありませんでしたが、ヤンとは異なる方面で傑出した才能を持った存在です。

 

帝国亡命者の子弟で構成される連隊の第13代連隊長

 

元々、帝国からの亡命者で構成される『薔薇の騎士連隊』の一員であり、名前のフォンが示す通り、幼い頃に祖父に連れられて同盟に来た亡命者です。

 

その後、士官学校の試験を受けて合格しますが入学せず、陸戦専門の技科に入ります。卒業後は薔薇の騎士連隊に所属し、副隊長に昇格した後に当時の連隊長が戦死したため、第13代連隊長に就任しました。

 

その後、イゼルローン攻略のためにヤンから薔薇の騎士連隊は招聘され、以降はヤン艦隊に所属し、バートラの和約後は、ヤン一党と共に行動しました。

 

ヤン艦隊誕生時から所属しており、多くの仲間達が戦死などで戦列を離れる中で、ヤン暗殺後も後継者のユリアンを支え、イゼルローン軍の大きな戦力となります。

 

最後は、ユリアンと共にラインハルトの旗艦ブリュンヒルドへ突入し、ユリアンをラインハルトの下へ送り込んだ後、帝国軍の偶然放ったトマホークによって致命傷を受けます。

 

そして、若き日に交際し、自身の子を産んだ女性の事を思い出しながら、敵を見下ろす形で絶命しました。

 

ヤン艦隊きっての毒舌家にして同盟軍内での漁色家の双璧

 

ヤン艦隊はキャゼルヌ、アッテンボローを始め毒舌家が揃っていますが、その中でも物事の本質を見極めつつ、舌鋒鋭く批判するシェーンコップの皮肉は、読者に深い印象を与えます。

 

なるほど、言論の自由は思想の自由よりテリトリーがせまいというわけですか。自由惑星同盟の自由とは、どちらに由来するのですかな。

 

『泣いて馬謖をきる』か。ふん、自分が犠牲にならずにすむなら、いくらだってうれし涙がでようってものですな。

 

また、同盟軍、とりわけヤン艦隊内でオリビエ・ポプランと共に漁色家としても知られており、作品内でも度々ネタにされています。

 

ちなみに旧OVA版ではアゴも割れた無骨な外見をしていますが、これでは21世紀の女性のハートは掴めないと思われたのか、線も細い貴公子然とした容貌に変更されています。

 

そして、ヤン艦隊では最終階級は中将となっており、キャゼルヌ、アッテンボローと共に幕僚群の中で中核を占める存在です。

 

アレックス・キャゼルヌ

 

ヤンを支える事務方の俊英

元々はヤンの士官学校時代の先輩で、補給線の構築など事務方のエキスパートです。

 

ヤン、アッテンボローとは旧知の間柄ですが、在学期間が同じだった訳ではなく、士官学校の事務次官として赴任した際に知己を得ました。

 

後方勤務が主ですが、30代で准将、少将と出世を重ねており、前線で武勲を立てることなく後方勤務のエリートとして、将来は後方勤務部長の座が確実視されていた俊英でした。

 

彼の優秀ぶりを現すエピソードとして、士官学校卒業時には発表した論文が高い評価をうけ、民間企業から誘いを受けながらも士官に進んだ事が上げられます。

 

また、イゼルローン赴任時には、キャゼルヌが風邪を引いて休めばイゼルローン要塞の事務全体が滞る、というエピソードが記されています。

 

戦闘指揮官としては無能ではありませんが経験に乏しく、対ガイエスブルク要塞線では、ヤン不在時に敵の攻勢に晒され苦戦を強いられました。

 

しかし、シェーンコップ、ユリアン、メルカッツの助言、助力を得ながらヤンの帰還までイゼルローン要塞を死守しています。

 

敵の指揮官は、一線級の前線指揮官であるケンプとミュラーである事を考えれば、善戦と言えなくもありません。

 

あくまで畑違い、というだけで部下の才能を生かしながら、目的を達っしたあたり、司令官としても優秀といえるでしょう。

 

本部長の椅子を蹴飛ばしてヤンの旗に集う

 

バートラの和約後は同盟軍内で後方勤務本部長の座を約束されながら、『ふん』の一言で慰留を蹴飛ばしてヤンの元にはせ参じました。

 

その後、本作終結までヤン一党と行動を共にし、ヤンの暗殺後は、フレデリカを首班とする新政府に留まり続け、ユリアンとフレデリカを支え続けました。

 

毒舌家だが思慮とバランス感覚に富んだ恐妻家

ヤン一党の特徴として毒舌家が多い事は知られていますが、その筆頭格とも言える存在です。しかし、普段はヤンの身を案じてユリアンに相談を持ちかけたり、逆にフレデリカに思慕を抱くユリアンを優しく慰めたりと、周囲への配慮を怠らない常識人です。

 

そして、ヤンの元に戦災孤児であるユリアンを送り込んだり、フレデリカを副官につける(旧アニメ版ではフレデリカの父ドワイトの推薦になっています)など、ヤンにとってかけがえのない出逢いをもたらしています。

 

しかし、事務処理能力は超一線級、前線指揮官としても及第点を与えられる中で、唯一頭が上がらないのが、『イゼルローンの白い魔女』としても名高い妻、オルタンスです。

 

本作は中盤以降、ヤンとラインハルトがそれぞれ妻を迎えるなど家庭的な描写が多くなりますが、その中でオルタンスの登場頻度も上がってきます。

 

その中で、夫であるアレックスを支えながら、時に的確な助言と謎めいた至言を与えている光景が記されており、良妻賢母の鑑として描かれています。

 

ちなみにキャゼルヌの座右の銘は『家内安全』です。

 

キャゼルヌ自身もオルタンスの事を惚気に近い形で語っているシーンも多くあり、愛妻家としての一面も除かせています。

 

家庭的に不和だったり、出生そのものに恵まれない登場人物が多い本作の中で、二女と妻と共に、穏やかな家庭を持ちながら波乱の生涯を送っている人物です。

 

仕事としては前線経験は乏しいものの事務方の俊英であり、美しい妻と可愛い二人の子供にも恵まれて、ある意味本作一のスーパーマンかもしれません。

 

ダスティ・アッテンボロー

 

原作での初登場は遅かったが旧アニメ版では序盤から大活躍

元々、原作小説では3巻以降にかけてヤン艦隊の艦隊指揮官として登場しますが、旧アニメ版では第一話から登場するなど、厚遇ぶりが目立ちます。

 

それもそのはず、中盤以降はヤン艦隊における貴重な分艦隊司令官として、前半の不遇を忘れさせるような大活躍を遂げるためです。

 

とりわけ偽装退却による敵の包囲殲滅や、ゲリラ戦術による攪乱戦法などを得意とし、『魔術師とはいかないまでも奇術師アッテンボロー』と作中でも評されています。

 

貴重な艦隊司令官にしてイゼルローンの精神的支柱

帝国軍に惨敗を喫したアスターテ会戦によって同盟軍は崩壊寸前とはいえ、28歳で准将の地位についており、ヤンの影に隠れがちですが非凡な能力を持っています。

 

前述の通り偽装退却を得意としており、ヤン譲りの一点集中戦法も駆使しながら、常に劣勢を強いられる闘いの中で危険な前線に踏みとどまり、本作の最後まで生き延びました。

 

コミックでは、同盟軍がアスターテで惨敗を喫する状況の中で、『敗走したら右に出る者はいない』と豪語し、脱出の指揮をとって見事味方の半数を離脱させるシーンが追加されています。

 

同盟軍が健在であれば、ヤン同様30代で元帥の地位も得られた、ヤンよりも剛柔併せ持つ戦術家と作品内でも語られています。

 

そして何より『くたばれカイザー!!』などの名言を残した事でも有名です。

 

元々、ジャーナリスト志望ですが家庭のやむを得ない事情と、士官学校以外は全て不合格だった事もあり、しかたなく軍人を志しました。

 

バートラの和約以降のイゼルローンでの闘いでは、『革命闘争』を標榜し味方を鼓舞してまわり、帝国軍の『ジークカイザー』に対抗する台詞として、前述の『くたばれ!!カイザー』を生み出しました。

 

また、回廊の闘いで自重するビッテンフェルト氏に『連年失敗続きであるにも関わらず~』から始まる銀河史上に残る挑発文を送りつけ、ビッテンフェルトを回廊内に誘い込みます。

 

その後、のちの世に『芸術的』と評される程の卓越した偽装退却によって、ビッテンフェルトを回廊内に引きずり込む事に成功しています。

 

総指揮官であるヤンは、実績を持って味方の信頼を集めましたが、味方に檄を飛ばすような士気高揚は苦手としていました。

 

それ自体もヤンの魅力なのですが、イゼルローンに孤立してして援軍も来ない状況下において、アッテンボローのような存在は、味方にとって心強い存在だったのでしょう。

 

ラインハルトとの決戦後、動乱中に書き溜めた回顧録は無事出版された事が匂わされています。